犬に訓練をする意味とは何でしょうか。
「家庭犬には高度な訓練なんて必要ない」
「家庭犬のしつけ教室で働きたいだけだから、高等訓練はできなくてもいい」
そんなふうに考えてはいませんか。
では、本当にそうと言い切れるのでしょうか。
犬のトレーニングは、しつけの基礎から高等訓練まで一本の線でつながっています。
しつけがうまくいかなければ、その先のステップアップがスムーズに進むはずがありません。
そして逆に、高いレベルの訓練を知らないままでは、基礎レベルの指導であっても“本質”を押さえた教え方ができなくなることがあります。
高度な訓練を学ぶことで、行動の仕組みや犬の理解力の限界、強化のタイミングなど、基礎にも応用にも役立つ視点が身につくからです。
家庭犬のしつけも、高等訓練も、どちらか一方だけで成り立つものではありません。
どちらも犬の学習を深く理解するための大切な要素であり、互いに補い合う関係にあります。
専門学校に通っていると、「高いレベルの訓練って何だろう?」と感じることがあるかもしれません。実際、多くの専門学校は講師の知識や技術に左右されるため、どうしても“担任との相性”に当たり外れが出てしまいます。
もし、あなたが「もっとトレーニングについて深く知りたい」「技術を伸ばしたい」と思っているなら、次の2つをぜひ試してみてください。
- 訓練競技会に行ってみる
訓練競技会とは、秋から春にかけて各地で開催される、犬の訓練技術を競う大会です。
プロの訓練士だけでなく、アマチュアの飼い主さんも多く参加しており、中にはプロ顔負けの技術を持つ人もいます。
まずは見学してみてください。
ほとんどの会場は無料で入れますし、学校では見られないレベルの技術や犬との関係性を間近で学べます。
専門学校にいると、どうしても“井の中の蛙”になりがちです。
外の世界を見ることで視野が広がり、技術向上にもつながります。
訓練が上手くなる一番の方法は、地道な努力と、上手な人の真似をすること。
訓練競技会は、その両方ができる絶好の成長の場です。
- 自分の犬を育てる
学生の皆さんには少しハードルが高いかもしれませんが、学校の教材犬ではなく、自分の犬を育てる経験は何よりの財産になります。
もしご家庭に若い犬がいるなら、ぜひ挑戦してみてください。
自分の犬を育て、できる限りのトレーニングを入れていくことは、これからトレーナーとして活動するうえで大きな地盤になります。
そして、可能であれば訓練競技会に出場してみてください。
自分の努力を第三者に評価してもらえる貴重な機会ですし、卒業後は“テストの緊張感”を味わう場がほとんどなくなるため、成長の刺激にもなります。
最後に
自分の犬をトレーニングできない、しない人は、そこで成長が止まってしまいます。
犬のトレーニングに関わりたいのであれば、日々の研鑽が欠かせません。
自分の犬と向き合い、外の世界を知り、上手な人から学ぶ。
その積み重ねこそが、あなたを本物のトレーナーへと育ててくれます。
訓練をする意味は人それぞれ犬それぞれです。自分なりの意味を見出してください。
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